Porterhouse

サンフランシスコではないのだが、サンマテオ(サンフランシスコ・インターナショナル空港からほど近い)のあたりに、素晴らしいサービスとステーキを出してくれるお店がある。

 

誘ってくれたのは前職の会社の、直接ではないが私の上司にあたる人。 彼はいわゆる部門のいじられキャラで、その豊かな個性はいつも周囲の人を和ませてもくれた。 部署こそ違ったが、いつも私を気遣ってくれた優しい人である。

私自身はその会社を退職し、そのおかげでこうしてサンフランシスコくんだりまで長期の旅行に出られた訳であるが、その退職者を快く迎えてくれる心の広さには頭が上がらない。

 

このステーキハウスはその彼のおすすめである。 いたく気に入っているようで、両親が訪ねに来た際も連れてきたとのこと。

 

時刻はすでに8時半を刻んでいたが、この店のラストオーダーはなんと9時半(確か)。 そして22時には閉店してしまう。 急ぎ気味に車を走らせた(上司が)。

 

着くとまず出迎えてくれるのは熟成肉の塊! 期待に胸が膨らむ。 熟成肉を食べたのは新大久保のサムギョプサル以来ではないか。 

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せっかく彼のおすすめで来たので、彼のおすすめメニューをいただく。 時間がないので注文もかけ足だ。 店員さんに遅く来たことを謝罪しつつも、しっかり美味しい品々は注文した。

 

メニューは彼らのWebサイトからも確認できる。 

History | Porterhouse Restaurant San-Mateo, CA

 

1皿めはサラダ。
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ICEBERG WEDGEという品で、ブルーチーズをこよなく愛する私のために上司がセレクトしてくれた。 メニューには、house bacon, cherry tomatoes, pickled shallots, blue cheeseとある。

Picked shallotsとは、酢漬けのエシャロットのことで、玉ねぎの小さいものを想像してもらうといいかもしれない。 玉ねぎよりも小さい分、香りや風味が玉ねぎのそれよりもぎゅっと凝縮されており、フレンチではよくソースやドレッシングに使われる。

キャベツと合わせて酢漬けのエシャロットを組み合わせることで、ちょっと風変わりなシャークルートのような形で食べられる。 肉の付け合わせとしても大変良い一品だ。

 

続いて2皿め。

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これは彼のおすすめのエスカルゴだ。 メニューにはESCARGOT fresh herbs, garlic, lemon, dijon, red onion, lemon zest, quail egg......とあり、材料を見るだけでも申し分ないスタメン。

dijonは多分ディジョンマスタードのことと思われる。 lemon zest はレモンの皮、quail eggはウズラの卵のこと。

 

パンをおかわりしてオイルをたっぷりつけて食べたい。 というか食べた。 ここのパンにはクリームバターが付いて来るのだが、それもまた美味しい。 パンが無限に食える仕様のレストランだ。

 

肉はgrass fed T-bone steakと、メニューのCOWBOYを注文。 写真はT-bone steak。

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その名前にやられてT-boneを頼んでしまったが、ぼちぼちお腹も張っており比較的さっぱりしたCOWBOYが気分だ。 単純に好みなのかもしれない。 いずれにせよ、熟成肉なだけあって味わいが深く、噛みしめるほどに肉の味が口の中でじんわりと広がる。 レアに仕上げてもらったお肉はほんのり血の味がした。

 

 ワインも進み、お腹がパンパンと形容するに相応しい状態になって店を後にした。 店員のご老人は、閉店時間すれすれまで肉を貪っていた私たちを、それでも嫌な顔ひとつせずに笑顔で見送ってくれた。 忘れられない夜がまた増えた。

この後は近くのビールを飲みに行くのだが、それはまた後日。

 

 

Porterhouse
60 E 3rd Ave, San Mateo, CA 94401, USA
+1 650-579-5911

Porterhouse Restaurant San-Mateo, CA

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