gravity
時期は偶然にも2月14日。 いわゆるバレンタインだ。 店内には多くのカップルが会話を楽しんでおり、その内の大半の女性はドレスに身を包んでいた。
かくもバレンタインがアメリカ女性にとってスペシャルな日なのかと文化の違いに少し驚く。 日本では、おしゃれをしてカップルで美味しいご飯くらい食べに行くかもしれないが、女性がドレスまで着ることはあるまい。 そして大大大前提なのが、基本的にバレンタインは「男性から女性に」行うイベントで、そのお返しのホワイトデーなどというものはないということだ。 日本以外の国でバレンタインデーに女性から男性へプレゼントをするところなんて、今のところ私は知らない。 つまり、私たちを取り囲むカップルの女性たちはもてなされているということになるのだが、それを考えるとドレスの1つや2つくらいちゃちゃっと着るし、そのデートのためにめ一杯のおしゃれをするなんて可愛げがあるじゃないか。
Tシャツにデニムで会社の上司と飲んでいる私と上司はいささか場にそぐわない異質な存在に思えたが、どいつもこいつも酔っ払っているし、誰も私たちのことなど見ていない。 バレンタインのスペシャルデートで頭はお花畑日がいない。 ということで気にしないことにする。
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Palo Altoの駅から歩いて5分ほどのところにあるこのレストランには、たくさんのカリフォルニアワインが置いてあり、飲み比べもできる。 お腹はいっぱいだけど飲み足りない、という時には是非とも足を運んでいただきたい。 もはやサンフランシスコでもない。
カリフォルニアワインについて印象を述べるとしたら、「パンチが効いている」が一番的確だろう。 適当なことを書くとワイン通の人に怒られそうだが、さしてグルメでもない庶民の、でもワイン好き、くらいの温度感の人間からするとその程度だ。
今までフランスワインが好きだったが、確かにアメリカのリッチテイストな創作料理を食べていると、複雑すぎない、まろやかすぎない、右ストレートのようなカリフォルニアワインが舌に馴染んでくる気がした。
3種のワインを飲み比べただけなので特に書くこともあまりないのだが、 ワイン通の読者がいるかもしれないので一応メニューを載せておこう。 個人的にはCalifornia Flightが適度な果実味と渋みがあって好みだった。
乗せた写真のメニューは2018年2月時点のものなので、行く前は公式サイトで確認されたし。 サイトも大変おしゃれで、店主のこだわりを感じる。
Gravity Bistro
544 Emerson St, Palo Alto, CA 94301, USA
+1 650-327-3161