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今回の旅を締めくくるのに(友人が)選んだのはこの店。 カリフォルニアっ子の間でもどうやら有名なお店らしい。 彼の友人と何人かで話していた際も、ここに行くことを話したらすごく羨ましがっていた。 1カ月以上前に予約さえすれば誰でも行ける。 あとは概算1人200ドル。笑
予約はこちらのWebサイトから。
楽しかったカリフォルニア旅行ももう終わり。 体重は3キロ増くらいであろうか!
Lazy bear
もともとここは、オーナーの料理好きが高じてレストランになったお店で、知り合いに様々な料理をふるまっているうち、仲間内でそれが話題になり、とうとうビジネスに発展したとのこと。 2つ星レストランにまでなるなんて快挙だ。
このレストランのユニークなところはいくつもあるが、まず紹介したいのはその食事スタイル。 ここへ来る客たちは、まるでオーナーの知り合いとして招待されたかのように案内され、食事を楽しむことができるのだ。 はてどういうことか。
客はまず1階の見える2階ロビーに通される。 ロビーにはソファが並べられ、私たちはここで他の客と歓談しながら0次会。 どの客もこの店に来るのを大変楽しみにしていたようで、目はキラキラし、どことなく落ち着かない様子だ。
ロビーからは1階が見下ろせるようになっており、1階ではすでに何人かの料理人たちが私たちにサーブする皿の盛り付けを行っていた。
ここのコースはこのロビーからすでにスタートしている。 1階に案内されるまでの間、小さな前菜がいくつか運ばれてきて、それをつまむことができるのだ。 まずこの時点で料理もなにもかも最高。
照明が暗かったためロビーでの写真がボケてしまっているが、どの1口も素晴らしく、この後の料理への期待が膨らむばかりだった。
SNACKS
WHIPPED SCRAMPLED EGGS
with Bacon, Maple, Hot Sauce
まず1 つめの「SNACK」。ロビーでサーブされるものは「SNACK」として位置付けているらしい。 こんなスクランブルエッグ食べたことない。 ホイップされた卵がふわふわとグラスに盛られ、口に入れると、舌の上をふわりと霧散してしまうニクいやつ。
GEODUCK CLAM
Fennel, Preserved Citrus
Geoduck clamは、その食材を画像検索すると結構な衝撃を受ける、デカい貝。 とてもこれでは食べる気にならないが、今回出されたような前菜ならいつでもウェルカムだ。 fennelはハーブの一種で、クミンを想像してもらえると分かりやすいと思う。 ちなみにインド料理屋のレジに置いてあるアレが、fennelを砂糖でコーティングしたものだ。 好き嫌いはないと自負していた私もこればっかりは普通に魚料理とかで使って欲しいと思った。 甘い香りが魚の臭みを取るのだ。
CRISPY PIG HEAD
Black Truffle, Fried Egg Dijonnaise
名前が少しグロテスク。 私の知ってるクリスピー・ピッグヘッドと大分違うような。 この中に該当の食材が入っているのか否か、聞きそびれてしまったので今や確認の術がないが、おそらく入っているのであろう。 ブラックトリュフの乗った香り高い一品だ。
CRAB TOAST
Cauliflower, Lardo, Sourdough
あれはcrab toastだったのか! とメニューを見て驚く。 今思い返してみても蟹の印象は1ミリもない。 自分が味覚音痴なのではないかと一縷の不安が頭をよぎる。 今更だ。
sourdoughとはサワードウという、伝統的なパンの名前だ。 ヨーグルトなどの乳酸菌を使うことが多いので、名前の通り少し酸味のある、白いパンだ。
サクサクパクパクと進んでこれぞいわゆるSNACKの名に相応しい。
CRISPY HEN OF THE WOODS
Sour Cream 'n' AlliumsDip
メニュー名の由来はちょっとよくわからないが、HENなので雌鶏の天ぷら的なもの。 むしろ唐揚げか。 ディップのサワークリームが揚げ物特有のしつこさを相殺し、またアリウムの香りが爽やかに鼻から抜けていく逸品だ。
ここらで1階の長テーブルへ通される。 2階のロビーでくつろいでいた人たちは、1階の、先ほどまで見下ろしていた席へとつくのだ。 席は決められていて、私たちは派手で勝気そうな白人女性と、その女にちょっと尻に敷かれてそうな男性のカップルの横に案内された。
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